人生二度目のフィンチョップ。
こんなに頻回に怪我をする自分に情けなくなったけど、ビギナーのうちの1,2年は怪我をしやすいということをきいて、まあそういうもんかな・・と思うこととする。
だいたい長くサーフィンしてれば、フィンチョップの一回や二回は経験があるものみたいだし。
フィンチョップをしたというと、だいたいのサーファーが、「俺もほらココ」みたいな感じで自分の古傷を見せてくれる。
初めてのフィンチョップは足だったが、今回は額。
足の場合は、早くくっついてサーフィンが再開できさえすれば傷跡が残ろうが気にならなかったけど、今回はやっぱり顔なので、サーフィン再開をいつできるかがもっとも気になるとはいえ、できれば綺麗に治ってほしいなーと思う。
男の子は額を数針縫ったって、名誉の負傷みたいな感じで別にたいしたマイナスはないけど、女性だと少しかわいそう感が漂っちゃう気がする。
そして私は帽子をかぶっていたのに額が切れるという、なんだかなー感。
帽子で頭を保護してるつもりもあったのになー。
今回学んだことは、ショアブレイクとバックウオッシュ危険!ということ。
ぐるぐるに巻かれて怖いなーと思ってはいたんだけど、波に乗りたい一心で行ってしまった。。
今回はカタビーチのまんなかあたり、岸に近いこともあって目撃者多数だったのか、あっという間に口伝えで広まったのか、病院から帰ってきたら「みんな知ってる」状態で、ちょっと恥ずかしかった。。
まあ頭から血を流す女、顔の半分が血に染まった女、というビジュアルインパクトがあったんだろうけど。。
自分でわかったことは、しこたま打ったわー、ちょっとチカチカするので、まず陸にあがって大丈夫かチェックしよ、とビーチにあがって、サーフボードを置いて、帽子を脱いで、打ったあたりを触ってみたら、触った手が真っ赤に染まったことだけ。
そのあとは鏡もないし、処置が終わるまで自分で傷口を見ることもなかった。
でももう、手を見る前、帽子を脱いだ瞬間から応急処置担当のビーチボーイが動き始めてて、すぐに止血用のタオルみたいのを渡されて、応急処置場所に誘導されてた。
なかなか手際もよく、結果的には一時間以内にチャローンの救急病院で傷口を縫ってもらえたせいか、化膿することもなく24〜48Hくらいで傷口もくっついたもよう。
病院からは7日後に抜糸するが、それまでは近所のクリニックで毎日消毒してもらうこと、7日間は海はもちろんシャワーもダメ、完全に水を避けろというお達しだった。
頭は美容院で洗ってもらいなさい、と。
薬は痛み止めのみで、抗生物質はなし。
でも色々と調べてみると、傷口は48時間でふさがるから、そのあとは消毒の意味はあまりないし、むしろ石鹸と水で洗って清潔にするほうがよい、という解釈もあるらしい。
ということで、翌日はいちおう消毒してもらいにカロンにあるアナマイ?アマナン?とかいう診療所に行ったけど、それからは行ってない。
そして3日目に、もう傷口大丈夫そうだし、と海に入った。
いちおうウォータープルーフのフィルムを貼って入ったんだけど、意味は全然なかったみたいで、普通に水に濡れてた。
これでその夜化膿しなければ、大丈夫!と思ったんだけど。。
朝起きたらちょっと化膿してた。
傷口自体は大丈夫なのだが、縫っている糸の穴のほうがちょっと赤くぶよっとなってしまったし、切った当日よりも今日のほうが目頭が腫れて、辰吉みたいになっている。
あんまりよくないなと思ったので、手持ちの抗生物質の軟膏を縫って、今日はサーフィンを休む。
でも初めてのフィンチョップのときに比べたら全然ましだな。
初めてのフィンチョップはバリ、クタビーチでだった。
ファーストエイドのところまで歩いて連れて行かれて、そこで洗って消毒をしてもらってもう明日にはくっつくよ、大丈夫!と言われたんだけど、翌日には足全体が腫れ上がり、化膿し、自分で抗生物質を飲んだり消毒をしたりしたけど、腫れがひいたり治ったりを繰り返し、傷口がある程度くっついて、感染しなそうになるまでには2〜3週間かかった。
今思うと、ファーストエイドのところに歩いていくときに、砂が傷口に入ってしまい、洗ったときにそれが取りきれていなくて、異物反応がずっと起き続けていて、なかなかくっつかなかったのだと思う。
数ヶ月後に、最後の砂が傷口の表面に出てきたくらいだし。
一年弱たった今でこそ、細い一本線の傷あとになっているけれど、当初は傷口がひらいたまま、ひらいた傷を埋めるように肉が盛り上がってくる感じだったので、傷跡も大きいし、周囲がもっこりと盛り上がってるし、縫えばよかったと激しく後悔した。
(ちなみに負傷後24時間以内じゃないと縫えない。それ以上たったら、また傷口を新たにカットしてから縫わないといけないとのこと。)
それを思うと、今回は治りが劇的に早い!
すぐに縫ってもらえて本当に良かった。
やっぱり縫うのは受傷後、早ければ早いほど感染の危険も少ないし、綺麗に治るんですって。
さて、でも顔の場合、糸のあとが残らないように、3〜5日で抜糸するという説もある。
自分で抜糸しても平気、という話もあるけど、ハサミとか熱湯消毒しても完全に綺麗ではないだろうし、まだだめ!と拒否されるかもしれないけど、はやめに病院に行って頼んでみようかな。。
ちなみに湿潤療法用にキズパワーパッドも日本から持ってきていて、それを縫ったあとの傷に使うか否かというのも迷って、色々と調べたんだけど、ネット状では賛否両論だった。
使える、という人もいれば、使えない、という人もいる。
ただ、基本的にキズパワーパッドは浅い擦り傷用で、深い縫って閉じあわされた傷用ではない。
よって今回は使用しないことに。
前回の教訓で、縫うか縫わないか迷うぐらいの傷だったら、迷わず縫う!と心に決めていたので、今回は迷いはありませんでした。
縫ったほうが治りは早いけど、縫うと傷が残る、とかいう話もあるけど、私の経験だとむしろ縫ったほうが綺麗な傷口になるんじゃないかな?と思う。
今回は本当に不幸中の幸いだったかも。
カタビーチのライフガードたち、慣れているベテランのようで、すごく要領がよくて、応急処置も手際がよかったし、縫ったほうがいいと判断し、さっさと救急車呼んでくれており。
正直、救急車呼んだの!?とびっくりしたけど、救急車はタダだったし、すぐに病院に連れていってくれたので良かった。
プーケットは移動手段がやたら高いので、タクシーで行ったりしたら馬鹿高くついただろうし、宿のおじさんに連れてってと頼んだら「縫わなくて大丈夫だよ」とか言いそうだったろうし。
ちょっとチカチカ、クラクラ来てたし、鏡もなくて自分の傷の状態もわからずちょっと不安なときに、いろいろと手はずを整えてくれたのも助かった。
自分で傷を見る勇気もあんまりなかったしね。。
ちなみに病院では感染防止に破傷風のワクチンまで打ってくれました。
というわけで、タイで良かったかも、と思いました。
バリでは、ローカルはフィンチョップしても縫う習慣はないというし、ここまでしっかり対応してもらえたかは謎だもんなー。