プーケットはそろそろ波が消えるということで、プーケット、カタビーチから、インドネシア、バリ島のクタビーチにやってきた私。
10年くらい前にバリ島には一度きたことがあるけど、クタビーチに関してはビーチボーイズ&三つ編みおばさんの襲撃におそれをなして、10分くらいで退散した記憶が。。
というわけで、まずはバリ島サーフィンの基本のキとしてクタビーチにやってきたものの、果たしてここが好きになれるかは自信がなかったが。。
案の定。
村みたいに素朴で、すごくよくしてくれた宿のおじさんや、長期滞在サーファーズ、ローカルサーファーズみたいな、安心できる要素はひとつもなく、歌舞伎町か?っていうくらいにギンギンギラギラして、交通渋滞の激しい街に、いままで見てきた波とは全然タイプの違う波、星の数ほどあるサーフショップに圧倒されまくり。。
ましな点としては、三つ編みおばさんは減ったんじゃないかな?
三つ編みおばさん、物売りおばさんの襲撃はそこまでじゃなかったけど、やたらと変にこなれた感じの日本語で話しかけてくる町中の男達といい、不快指数と警戒感はマックス。
カタビーチにもビーチボーイはいるけど、彼らがなんちゃってはにかみボーイズだとしたら、こっちは誇り高き超プロフェッショナル集団で、おそらく兼ジゴロなので、まったく可愛げがない。
町中の両替商では、さっそく手品のようにおカネを抜かれるし(気づいて戻って取り返したけど)、バイクを借りれば、さっそくポリスにまさかノーライセンスじゃねーだろうな?と脅されつつ、小遣い稼ぎで3000円徴収されるし、海に入ったら入ったで、あっというまにフィンチョップ。
いままで30回以上は海に入ってると思うけど、フィンチョップは初めて。
フィンってそんなに鋭利に研がれているものなのね?
ていうか、いままで借りていたボードはそんなことがなかったけど、バリ島のボードがそうなのか?
たまたま当たりどころがわるかっただけなのか?
足の甲を深く3cmほどぱっくりいく。
日本人の感覚だと、縫ったほうがいいんじゃないのか?という感じだし、じっさい人によっては縫ったほうがいいと思うといっていたのだが、連れて行かれたファーストエイドでは、消毒して赤チンみたいなのを塗られて止血包帯巻かれただけで、大丈夫!このまま傷が乾けば、午後にでもまた海に入れるよ!とのこと。
ところが夜になったら、なんだか足が腫れてるし、足全体がじんじんするし、なんか嫌な感じ。
傷はもちろんじゅくじゅくと乾いてない。
これはもしかして化膿しかかってる?とあわてて、日本から持参の化膿止めとしては効果絶大の軟膏「クロマイ」を塗って、包帯を変える。
そうしたら、朝には足の腫れが引き、じんじんとした痛みも引き、普通に歩けるまでに。
よかった、危なかった!
しかし傷がじゅくじゅくしてるのは変わらず。
でもテープで止めてないと、ぱっくり開いちゃうから、完全オープンにするのもなあ。
ちなみに昨日は1日でいろいろなことが起こった。
朝、クタビーチで足を切る。
昼、今日はサーフィンを諦めたのでドライブでもしようとバイクを借りて、チャングーの波を見に行くも、ポリスに罰金徴収される。
夕方、道に迷いながらやっと帰り着いたカタビーチで、スーパーで買い物してから帰ろうとディスカバリーモールに寄るも、ジゴロに捕まる。
まあ結局ディスカバリーモールにスーパーはなかったので、そこから100mほど離れたハイパーモールとかいうスーパーにジゴロが連れて行ってくれて、ホテルまでの帰り道もよくわからずにまた迷うんだろうなーと思っていたところ、ジゴロがバイクを先導して連れて帰ってくれたので、別に何も悪いことはないのだが。。
ただ、あのエステの勧誘員かのように、張っていた感じといい、偶然を装ったかのように、また行く手に現れる感じといい、日本語ペラペラで親切すぎるところといい、明らかにもっと大きな目的を持っていますぜ、あいつ!
というわけで、クタは本当に疲れるなあ〜。
初心者サーファー&自分の板を持ってない&足もない&バリ島にもわりと不案内、とかを考えると、まずはクタビーチで少し慣れるために1週間くらいはクタにいようかと思ってたけど、足の傷の様子を見て、さっさと別の場所へ移動しようと思う。
とはいえ、チャングーもなあ、今度はなんだかひそやかすぎて、寂しそうな感じだった。
歩いて移動するには不便きわまりなさそうで、所詮バイクを借りないといけなそうな感じ。
とはいえ、クタからチャングーまで毎日バイク移動はしんどいなーと、昨日の経験で感じた。
時間帯によるんだろうけど、慢性渋滞気味だしねえ、道も標識がそんなに親切じゃないので、あってるのかあってないのかよくわからないまま行ってきた感じだしなー。
道がすいてれば30分で着くだろうけど、混んでたら45分くらいかかるし。
なんか渋滞すり抜けで、歩道も乗り上げて走る、基本クルマの間をすり抜けまくる、みたいな運転になるし。
混んだ道路での運転にそんなに免疫のない私としては、見知らぬ街、見知らぬ波、見知らぬボード、見知らぬ道、みたいな感じで、ストレスが高いわなー。
いやあ、プーケットが懐かしいわ。
安宿で盗難とかも、プーケットではまず発生しないような雰囲気だったけど、ここならありえると思う。
なんといって宿のスタッフだって、できればジゴロになりたいんだろうし、ローカルサーファーだって、将来の夢は日本人の彼女を作ることだから日本語勉強してる!とかいって、話しかけてくるし、本当に疲れるわ。
プーケット、カタビーチでは、私みたいなタイ語を少々しゃべるバンコクからきたお金を持ってなさそうな日本人なんていうのは、おお!日本人か!ってニコニコはしてくれるけど、ほとんど無関心の対象もしくは、親戚の子が来たみたいな感じで親切にしてくれるという感じで、そんなガツガツした売り込みの対象になることもなく(インド人経営の洋服屋に一歩足を踏み入れたら、売り込みはすごいけど)、基本的には自由にのほほんとしてられる。
でもバリ、クタビーチでは、主要捕獲対象、売り込み対象なんだよねえ、完全に。
この時期、そんなに日本人観光客はいないのに、町中のバリ人が日本語をしゃべる薄気味悪さ。
きっと自分の中にある「日本語で話しかけてくる現地人は信用するな!」という旅の掟が反応するからなんだろうけど、やっぱりその通りなんだろうなあ。
というわけで、バリ、少なくともクタビーチは、なかなか居心地が悪そうである。
サーフィンを教えてもらうことはできるだろうけど、彼らの主要目的はそこじゃないからなあ、どっちかというとサーフレッスンを通じて仲良くなった日本人を金づるにする、とかに主眼がおかれてそうだから、どこまで熱心にサーフィンを教えてくれるかもなんか謎だしなあ。
まあまともなショップもどこかにあるんだろうけど、なんせ星の数ほどショップがあるし、私のレベルが中途半端なので、まためんどくさい。
まあ、まったくのビギナーということでサーフレッスンを受けるのもありかもしれないなあ。
発見がありそうだし。
とはいえ、まずは足のじゅくじゅくが乾いてくれないとねえ。