バリ島クタビーチのローカルサーファーはみんなお嬢様パドルをしているので、やっぱりそれがいいのかなあと思っていたところ、お嬢様パドルと私が勝手に命名していたパドルのやり方を解説している動画を見つけたので、参考になった。
こちらを参考にやっているうちに、パドル姿勢や効率が改善されたような気がする。
手首を柔らかく使って、手をスプーンのようにして水をしっかりかける角度で手を動かすということも意識したらだいぶよくなった気がする。
またテイクオフの前のパドルについても、力が残っているときは深くしっかり思いっきりかく。
力が残ってないときは、やっぱり水面すれすれの浅いパドルでも、とにかく上記のスプーンで水を確保しながら後ろにまわすことを意識しながらとにかくたくさん懸命にかけば結構乗れるみたいだ。
そうこうしているうちに、フォアサイドだけだけど、横とまではいかずとも、斜めに進むことができるようになった気がする。
ポイントは、ちゃんと来る波(横)を見ながら乗ろうとしているというだけだと思う。
よって、滑り降りてからターンしているわけじゃないけど。。
ターンは回転性の高いショートボードならすぐできちゃう感じするので、そんなに懸念していない現状かなあ。
またパドルが改善して波をゲットできてくると、実はやっぱりゲットしたあとに立ち上がる段階で少し失速してることに気づく。
十分スピードがついていれば、ちょっとやそっとでは失速しないので関係ないのだが、のろのろと乗ったときに、立ち上がりでバランスが変わるのは、立ち上がる際に重心位置が変わってしまっているよくない証拠のように思うので気をつけたいわ。
でもときどき、何をやっているのかわからなくなる。
ショートボードだとあまりにも波をゲットできないので、ふたたび6.8のファンボードに乗り換えてここ数日練習していたのだが、ショートボードの回転性はないので、波を迎えにいってからターンするということが出来かねる(私だからだけど)。
よってショートボードのような機敏性がない。
さらに、まわりにはロングボード利用者も多く、ロングボードみたいにすいすいは乗れない。
ということで、熟連ショートボーダーと、ロングボーダーに囲まれると、さてどの波なら私は乗っていいのかしら?乗れるのかしら?どこで波待ちするべきなのかしら?とよくわからなくなったりする。
そしてなんかもうとりあえず崩れた波に乗っちゃったりして自己嫌悪。
もうスープで練習してもしょうがないでしょ!と。
とはいえ、波がそれほどよくないときは、すいているので、そこまで悩まないんだけどねえ。
さらにクタビーチのローカルサーファーは実はほとんどビーチボーイ(ビーチに青空レンタルサーフショップを構えているお兄さんたち)じゃないか!?ということに最近気付いてしまった。
土日や夕方は学校おわりやお休みのローカルキッズもかなり多いし、もちろんビーチボーイだけではないと思うが、平日の午前中に波に乗っているローカルサーファーなんて、客がいなくて暇だからちょっと波に乗ってくるわ!っていうビーチボーイだけなんじゃないか?という感じ。
しかも最初は、ギンギンギラギラしたプロフェッショナルビーチボーイズを恐れていたけど、以外と親切で、ボード借りてなくても、飲み物買わなくても、荷物みといてあげるから置いていっていいよ、とか言ってくれる。
街のショップで借りた板も、持って帰るの重いだろうから、ビーチで預かってあげるよ、とかね。
もちろん、そうやって親切にして仲良くなって、その義理で、その代わりビール買ってよたまには、みたいなのはあるだろうし、隙あれば、サーフトリップの営業をしてきたりもするけど、まあ別にそんなにうざいほどじゃない感じ。
彼らもどうせ暇だし、荷物おかせてあげて、だべるくらい苦にならないという感じなんだろう。
そうやっていろんなビーチボーイと接しているうちに、バリ島クタビーチ特有のビーチボーイという存在が面白くなってきた。
とにかく黒光りするほど真っ黒なのだが、あれは地黒なわけではなくて、毎日ビーチにいるとそうなるらしい。
というのも、私も日本人でもここまで黒くなれるんだなあ、と自分で感心するくらい、すでにインドネシア人と間違えられるレベルにどす黒い。
顔つきがちょっとインドネシア人より薄いかな?という程度。
さらにプロボクサーにも引けをとらないくらいに、パッキパキの筋肉&体脂肪率の低い体のビーチボーイも多数。
さすがプロフェッショナル。
でもみんながそうかというと、かたや意外としまりのないお腹をしたビーチボーイもいて、ひとくくりにできない。
昨日ためしに、クタ・レギャンでいくつサーフショップがあると思う?ってきいたら、200くらいあるんじゃないのか、とのこと。
ひとつのサーフショップは大体平均3〜4人で経営しているので、600人とか800人とかのビーチボーイがクタ・レギャンにはいるわけで、すごいなーと思った。
ビーチボーイは、世界中のビーチにいるかもしれないけど、これだけの数のビーチボーイがいる場所ってそんなにないんじゃないだろうか。
しかもほかの場所では海の家のバイト的な社会的地位の気がするけど、バリ島では主要な職業といっても過言じゃないもんねえ。
むしろサクセス手段を手に入れた勝ち組かもしれない。
とはいえ、これだけの数のサーフショップがあるんだから、スマホをいじりハーレーのTシャツを着た金持ってる勝ち組ビーチボーイもいれば、いまひとつのボーイもいるのかも。
キャバクラ嬢みたいに。
見てると、サーフレッスンやサーフボードレンタルが定期的に入っている店と、そうでもない店はありそうだ。
しかも、基本的にはビーチでだらだらぶらぶらと過ごしているんだけど、意外と勤勉で(店によるけど)、朝6時半から夕方18時半という日の出から日の入りまでビーチに張り付いているわけで、それなりに営業活動も頑張っているし、ビーチバーにお客さんがくれば、ちゃんとバーのチーママとかホストのごとく盛り上げたり、子連れだったら、子供と思いっきり遊んであげる。
今日はネットなどで知ってた通りのことを、ビーチボーイが言ってた。
日本人と結婚して、日本に行って5年か10年くらい日本で働いて資金を貯めて、インドネシアに帰ってきてビジネスを始めるのがビーチボーイの夢なんだ〜、と。
正直よね〜。
まあこのビーチボーイはまだビーチボーイ稼業を始めて日が浅くて日本語もしゃべれないので、まだ素朴さが残ってるのかもしれない。
そしてバリ島のコミッションの高さにも改めてびっくり。
50%のコミッションを紹介者に渡すスパやショップというのは珍しくないみたいで、もしもお客さんが12000円のスパを予約したら、6000円が連れて行ったビーチボーイなりガイドなりに渡るという。。
一ヶ月の給料が8000円だとか1万円だとかのインドネシア人にとって、驚きの価格設定である。
まあそういうお金まわりの異常さがバリ島にはあるから、日本の感覚からすると非人間的に感じるようなことも、ここでは然るべき態度ということになるんだと思う。
タイではローカル屋台でごはんを買う場合は、外国人価格は基本的にない。
でもバリではおそらく2倍くらい請求されていることも多いように思う。
インドネシア人なら100円のごはんが外国人は200円、くらいなのでまあ払うけど。
先日サーフショップの店員にローカルワルンに連れていってもらったら、タフテンペと白ごはんで8000ルピア=約80円だった。
そして、ナシチャンプルを食べた彼はお金を払っていなかった。
つまり、彼の分をあわせて80円なのか、それとも彼が客を連れてきたんだからコミッションで俺のメシはタダにしろと交渉した結果そうなったのか、たぶんどちらかである。
でもこれは今まで食べたごはんで一番安かったのでびっくりした。
屋台車のバクソが15000ルピアというのが、今まで食べたなかでも最安値だったので。。
というわけで、バリ島、クタビーチはいろいろとエグいのだが、このエグさも慣れれば癖になりそうだ。
はじめてここに来たときは、なにこの歌舞伎町みたいな街、と感じたけど、その感覚は間違ってなかったように思う。
新宿鮫、じゃないけどさ、、ボーッとしてたら喰われるよ、みたいなところがあるんだと思う。
でも波はある。
真っ黒な顔に大きな目、白い歯を見せて満面の笑みで笑う子供達はとても可愛い。
しかし今日は2時間だけだったので、こうやって一息つく余裕があるけど、ここのところ1日5時間くらい海に入っていたし、スマホは海に持っていかないので、写真が全然ないわ。