—この日記は2015年12月に書いたものです。当時は書き終わってなかったのか、
あたりさわりがあると思ったのか、下書きのままになってたけど今は詳細は忘れてしまったような雑多な
聞き書きが書いてあって面白いなと思ったので、アップしておくことにする。—
先日、クタビーチのサーフショップは大体三、四人で経営されていると言ったけど、その構成。
大体ひとりはまだ少年といった感じの15~20歳くらいの子が居たりする。
微笑むだけで、英語が喋れない子もいる。
それから外部スタッフみたいなのもいて、ようは店を手伝ってるけど、専属ではない人も混じってる。
仲良くなったサーフショップの店長に話を聞いてみた。
判明したところによると、そのショップのオーナーはオーストラリア人の女性とのこと。
8歳くらいの男の子を連れて良くビーチに来ているがまだ35歳くらいか。
彼女がサーフショップの店長の弟のガールフレンドで店の出資者。
でも利益の分前はオーナーと店長で半々なのだとか。
結構な暴利じゃないのか?
と思うけど世の中そんなものなのだろうか。
そして自分のビジネスを持ちたいインドネシア人にとっては、悪い話じゃないのだろうか。
そのオーストラリアンガールは既に田舎の両親にも紹介済みだけど、結婚する気はないらしい。
でも事実上もガールフレンドで、ビザに関してはお金でなんとかしたりして、長い時は8ヶ月もバリにいて、その弟と同棲しているのだとか。
確かに弟は、ちょっとワイルドで寡黙な感じで、日本人の感覚からしたらハンサムではないけど、雰囲気が渋いとは言えるので、オーストラリアンガールが惚れるのもわからなくはない。
彼らは10人兄弟の9番目と10番目ということで、店長はこの店を始めてまだ2ヶ月なのだとか。
月9000円くらいの部屋に住んで、まだバイクもないので徒歩で通ってお金を貯金しながらコツコツやってるらしい。
でもバリに来たのは2度目で、七年前にも5年間、他人の店で雇われビーチボーイをやっていたらしい。
その時は、初めの1年は見習い。
サーフィンも出来ず英語も出来ないので、給料はナシ!!
毎日、店をオープンしてクローズするのが仕事でご飯は食べさせて貰えるけど部屋はなし。
ということで、1年間ビーチで野宿!!!
貰ったチップなどが生活費になるのだろうか。
シャワーはインターネットショップのトイレで浴びて、服は2着。
ランドリーで交換。
雨の日はビーチの倉庫からベンチを引っ張り出してきて、その影で寝るんだそうだ。
今でも野宿のビーチボーイはいっぱいいるの?と聞いたら、もちろん、とのこと。
というわけで、この店の見習いくんも給料はないんだとか。
ただ部屋とご飯は世話してあげてるとのこと。
そして店員と思ってたひとりはただの友達で店を手伝ってるので、収入が多い時はお金を上げるし、ご飯くらいは食べさせてあげるけど、、という感じらしい。
でも何故か3日前から寝るところがないというから、うちに泊めてあげてるんだ、とのこと。
しかしその宿無しくん、サムソンのスマホもホンダのバイクも持っている。
スマホを持ってる時点でここでは結構金持ちらしい。
以前はどこかのサーフショップで働いてたらしいのだが多くは語らないのでよくわからない。
ちなみに野宿時代のあとは月2000円でホームステイしてたとか。
その頃はバイクもあったけど売ってしまって今はないとか。
しかしこの店長、中卒が当たり前のインドネシアで、エンジニアのサーティフィケイトを持っているというから恵まれた方なのかもしれない。
ジャカルタの会社で機械工として働いていたこともあるという。
でも自由を求めてバリにやってきたようだ。
というわけで、ビーチボーイにも、スマホ持ちの金持ち君から見習い野宿無給ボーイまで色々いるみたい。
でも概してビーチボーイは金持ってるよ、と、夜は某有名メーカーのシェイパーで、日本語ペラペラで、サーフショップ以外にもいろんなコミッションビジネスを手掛けていて、日本にも何度も行ったことがあっるけど、まだ日本語が話せなかった初来日時に、英語を話すタクシードライバーに騙されてラブホに四万円で泊まらされたというビーチボーイが言っていた。
バリ島はビーチボーイが多い上に濃いし、熱烈に絡んでくるのでサーフィンよりビーチボーイ日記みたいになってるな。