ブラジル政府が公式に発表した水質調査によると、リオの海には「スーパーバクテリア」が潜んでいるとのこと。このバクテリアは薬剤耐性を持った微生物で、アメリカ疾病管理予防センターの試算によると、感染による致死率は50%を超えるそうだ。感染すると泌尿器から肺にかけて重篤な感染症を引き起こし、髄膜炎を併発することもあるという。ブラジルでは毎年数万人が「スーパーバクテリア」に起因する感染症により死亡。イパネマ・ビーチやレブロン・ビーチといった観光客に人気のスポットでさえ遊泳には覚悟が必要だといわれている。スプーン3杯分の水でウィルスに感染する確率は99%との調査もあることから、選手だけでなく世界中から集まる観戦客にも注意が呼びかけられている。
今日ちょっとびっくりな記事を読んだ。
一時間に数センチの勢いで四肢の壊死を進めさせるという劇症型溶血性レンサ球菌感染症。
日本で「人食いバクテリア」感染が過去最多。致死率30%超の恐怖
出典はこちらのサイト。
都市伝説か?と思ったけど、東京都感染症情報センターなるオフィシャルっぽいサイトにも記載が。
http://idsc.tokyo-eiken.go.jp/diseases/s-group-a/
発症時期はほとんど夏季で、日本では有明海や八代海、東京湾の沿岸からの報告例が多い。菌に汚染された魚介類を食べて感染したり、傷口から感染したりする。
ということで、サーファーも危ない。
ふとサーファーとバクテリアについて調べたら、こんな記事が出てきた。
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ハワイの例
http://ameblo.jp/yossysurf/entry-10011755641.html
降り続いた大雨のせいでアラワイ運河があふれ、その水が海に流れ出したらしい。そのせいで水質が汚染されてワイキキからホノルルエアポートまで遊泳禁止。しかも、化学物質ではなくて肉食性のバクテリアらしい。人間の場合は腎臓・肝臓が侵されるということだ。記事で読んだ所によると、アラワイハーバーに落ちたある男性は、病院に運ばれるも死亡。解禁前に海に入ったサーファーも蕁麻疹や抜け毛などの症状が現れたらしい。
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カルフォルニアの例
http://www.nutritio.net/linkdediet/news/FMPro?-db=NEWS.fp5&-Format=detail.htm&kibanID=49655&-lay=lay&-Find
サーファーがその他の海辺に生活する人々に比べて日常的に海水を飲み込む機会の多い人たちであるということだ(ある調査によれば1回のサーフィンで170mlの海水を飲んでいるといわれ、この量は単純なビーチスイマーに比べて10倍の量であるという)。これまでの研究で海水が抗生物質耐性バクテリアを含有していることが明らかになっているが、この事が腸内細菌にどのような影響を与えているのか、あるいは健康に対してどのような影響があるのかについては未だよく分かっていないのだ。
過去20年間で海水全体の水質は劇的に改善している、と研究者は指摘する。しかしながらその一方で、沿岸部の水は動物性廃棄物もしくはヒトの生活排水などによって汚染度が高い状態が続いているという。このため何十億もの有害なバクテリアが海洋環境に垂れ流されている状態が現状であるのだ。こういった沿岸部の海水に入水することの本質的なリスクはどのようなものであるのかについて明らかにすること、そうすることによって海辺の環境が全てのヒトにとって楽しむことのできる安全な環境であることを保障していくことが本研究の最終的な目的であると研究者はいう
うーん、シャレにならない。。
原発事故以来、日本沿岸でサーフィンすることの危険が指摘されていたのはどこかで読んだけど、私が怖いなと思うのとは特にバリ。
バリはウブドなんかのバリバリの観光地でもちょっと裏道にはいれば、川沿いにゴミが大量に遺棄されている。
ゴミや下水が適切に処理されてるとは全然信じらない。
観光地だと、水質汚染がやばくても、どこからか圧力がかかるのかあまりニュースにならなかったりする。
以前、リオデジャネイロの水質汚染は半端ないにもかかわらず、観光客が普通に海水浴を楽しんでいるというニュースを読んで衝撃を受けたものだ。
http://tocana.jp/2016/07/post_10480_entry.html
というわけで、まあそういう危険もあるよってことを頭の片隅に置いておこうっと。