久々のブレークスルー。
正直、今日カタノイに行くまではめちゃくちゃフラストレーションが溜まっていた。
ここ2,3日、サーフィンが全くうまく行ってなかった。
最近、天気がよくて風がないため、夕焼けが綺麗なのはいいのだが、カタの波が小さい、、そこでカタノイに来てみたのだが、カタノイに来て、波の感じが変わった途端に、テイクオフでうまく立てなくなってしまった。
パーリングにつぐパーリング。
もしくはパーリングが怖くて立てない。
テイクオフ時、立ち上がったらつんのめりそうなので、思わずサーフボードに股がってしまうという面白いことを何度もした。
実際大きな波が来て、一か八かで乗ろうとしても、パッコーンと気持ちよいくらいに波にひっくり返されたことも一度ではない。
すごい勢いでテールをまくられるので、腰をガツンと瞬間的に反らされて、腰を痛めそうになる。
まあ意外と平気なんだけど。
というね、、昨日はもう、テイクオフができないという超初心者レベル、去年と何も進歩してない自分を突きつけられて、暗澹たる気持ちで帰路についた。
だいたい、ダンパーも多かったのだが、綺麗な波も来る。ダンパー3:綺麗な波1という比率。
で、うまい人はさー、見極めてさー、綺麗な波だけ拾えるけどさー、こちとら波を見極められないわけじゃん?
だから怖くてやってられないよねー。
というような愚痴をブツブツこぼしてたわけです。
で、今日も正直波はそんなに期待できないし、昨日の自分の何がいけなかったかもよくわからないし、行ったからってどうせ乗れないでしょーよ、みたいなねえ、重たい気持ちだったわけです。
でも満潮MAXから2時間半後くらいに一応波チェックに行ったのよ。
昨日が満潮MAX前2時間くらいやったんだけど、満潮に差し掛かると、波の間隔が長くて待つのが退屈だったので、今日は満潮を避けたかった。
で、まあ悪くはないんだけど、、やっぱりちょっとゆったーりーという感じで波待ち時間が長そう。
でもその間にサーファーを見学してたら、お腹の出たおじいさんサーファーがやってきて、アウトに出たか出ないかくらいで早速一本綺麗に乗って行った。
おお、見た目によらず、やりよるな、と思って観察してた。
お腹の出たおじいさんだけに、サーフボードはそんなに小さくないわけ。
でもね、テイクオフ前のパドルは2回だけですよ。
助走もほとんどしてない。
ショートボードは加速が早いから助走がいらない。
でもファンボードは違うと思ってたけど、ん?
そして、テイクオフ時、ノーズは浮いてるんだね。
私は今までちょっと混乱してて、というか、もしかしたら壮大に勘違いしていたのかもしれないけど、サーフボードは波と平行にしないといけないのかと思ってた節があったのだが、完全に開眼。
そうか、地面と平行でいいのか、と。
なるほどね、そうだよね、波と平行にしたらつんのめるのは当たり前だもんね。
よく見てみると、ほかのサーファーも全員一緒だった。
みんなテイクオフ時のサーフボードは地面と平行で、ノーズは浮いている。
そしてテイクオフ前のパドルもみんな2回か3回。
この「ノーズは浮いてていいんだ」という発見。
そしてこれは大きかった。
そしてファンボードであろうとも「ポイントブレイクとか波によってはパドルは2回で十分」かもしれないという発見。
以前パーリングした際にパドルしすぎと言われたこと、昨日おじさんに今日はパーリングしまくった、、と話した際に、波より早く進みすぎてるんじゃないの?と言われたことが頭をよぎる。
まあそれでもまだ重たい腰をあげて、私がカタノイに行ったのはなんと満潮後5時間後。
干潮MAXまであと2時間という時。
正直、ビーチについた時は、やっちゃったなと思いました。
さすがに遅すぎた・・と。
先ほど波チェックに来たときと比較して、完全に悪化してる。
でもね、ビーチの奥の方、誰もいないところで、極小の波でテイクオフの練習から始めました。
やれなくはない。
結構極小の波でも乗れるもんだなーとか思っていたら、なんなんだろう?
カレントが強いから?
私が左に進んでばっかりいたから?
気づいたら、最終的にはビーチの一番手前まで来てたよね。100mくらい移動。
まあそれはいいとして、そんなわけで最初は極小波の人がいないだけが取り柄のところにいたはずが、気づいたらサーファー集団に混じることにもなり、そして気づいたら波もそんなに悪くない感じになっていた。
そして、力まず深いパドルをスイー、スイーっと、沖に出る時のゆったりしたパドルの要領でやって少し助走、波を横目で見ながら、タイミングをあわせてまた深く、でも力まずに2回パドル、、これでうねりから乗る、ということが何回もできました。
こんなまったりしたうねりにも乗れるんだ!というのは発見。
そして、今日も相変わらず、ダンパーと綺麗な波の比率は3:1くらいなんだけど、なんとなくダンパーと綺麗な波を見分けられるようになりました。
前にバリでいろんな人に波の見分け方を訊いた時、波の上が丸くなってるのはダメ、尖ってるやつはOKと教えてもらったけど、「どれが丸くなってるのかわからんよ!」という感じで、正直よくわからなかったんだけど、そういうことか、というのが今日はなんとなくわかった。
たぶん、昨日さんざんダンパーで痛い思いをして、体でわかった部分があるのだろう。
今日も、ダメな時はダメで、やっぱり、このままでは突き刺さる!と、ボードにまたがってしまうこともあった。
でもそれはやっぱりその時点で乗れない波or乗れないタイミングだったということなのだろう。
それから、すでにブレイクしてきている波でも、しっかりパドルするタイミングがあえば、2回ですっとボードが波に乗るので、安定して乗れるし、ノーズを下げないで乗り込んで、そのままノーズがちょっと波から浮いている状態でスムーズに波に乗っていけることもわかった。
斜めにテイクオフするのも何度も成功した。
今日はその分、波に乗ってからボードを動かすということはあまりできなかったけど、いい感覚をつかんだと思う。
波とタイミングをあわせて2回のパドルでいいということであれば、乗る前に波をよく確認できる。
綺麗な波か、ダンパーか、どちらから崩れてきてるか、すでに乗ってきているサーファーがいるか。
本来は確認しないといけないのに、どうもよく認識できないことが、今日はよく認識できた。
乗る前にがむしゃらにパドルをしないと、と思っていると、それに気を取られて波をよく確認する余裕がなかったのだ、以前は。
でもそもそも、最初の頃は、パドルをしないでも乗れるような波にしか乗れないんだよねー、、というところから私のサーフィンは始まっているので、パドルはそんなに必要なのか?というのは、違和感はあるところではあったのである。
なので今日は色々と納得がいった。
もちろん波にもよるのだろう。
でも今日みたいなゆったり、スピードの遅い波の場合、おそらくパドルをしすぎても違うんだろうなーという理解。
3歩進んで2歩下がるような私のサーフィンの成長。
そして本当に波によるので、また波が変わったらよくわからなくなるのかもしれないけど、ノーズは浮いてていい!というこの発見は、横に走る上でも大きいし、大きな波にトライする上でも大きい。
The Waves Don’t Suck, You Suck
The Waves Don’t Suck, You Suck
波が悪いんじゃない。お前が下手なだけだ。
とは言ったものだよね〜。
正直今日の波・・・と思ってた私だけど、どこでどういう学びがあるかわからないものですね。